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胃腸が弱い

 

◆ちょっとした食べすぎ、過労で胃腸の具合がわるくなる
胃腸の虚弱とはちょっとしたストレス、飲食物のとりすぎ、疲労、感冒などによって、すぐ胃腸の具合が悪くなることをいいます。
症状は吐き気、胃の重苦しさ、胸やけ、げっぷ、下痢、腹痛などです。
胃腸の虚弱体質の方は、冷たいものを食べたり、あるいは寒い思いをしただけでも、胃腸症状を起こしがちです。
また、5・6歳から10歳ぐらいの子どもは、朝幼稚園、小学校に出かける前になると、おなかが痛いとよく言います、親は心配して幼稚園、学校を休ませますが、しばらくすると痛みはとれ、子どもは元気になります。小児科医からは再発性臍疝痛という診断名が下されます。
これも一種の胃腸虚弱でしょう。

◆漢方は症状を除くだけでなく胃腸を丈夫にする
このような胃腸虚弱には、現代医薬より漢方薬のほうが有効です。漢方薬はこういった病気に対して、症状を除くだけでなく、胃腸を丈夫にする作用があるからです。
現代医薬は、もっと重症の病気には漢方薬よりはるかに有効ですが、こういった胃腸虚弱には、いわば小回りのきく漢方薬がすぐれた効果を発揮します。

◆長期治療してこそ漢方薬は効きめをあらわす
漢方治療はふだんから薬を内服させて、長期治療することが大事です。
症状が起きたときだけ薬を服用しても、虚弱体質は治りません。

 

便秘

 

「とりあえず今日出れば良い」から「毎日気持ちよく出る」を目指しましょう ♪

◆便秘は圧倒的に20?50才代の女性に多い
その理由は‥‥
この年代の女性は毎月の生理を中心に身体が変化します。特に生理周期の変化で、便の調子も良かったり、悪かったり。それは生理の苦情、腹部臓器の機能低下や血行不良と便秘が密接に関係しているから。
つまりこの年代の女性の便秘は血液の巡りをよくすることが大切なことになります。
その解決方法は‥‥
腹部の血行をエッキ錠で改善しましょう。
また腹部臓器の機能が改善されるまでは、十方便秘薬やラーゼンを1日1回服用。

◆60才以上、70?80才にもなると男女にかかわらず便秘が増加便
その理由は‥‥
この年代の便秘は筋力が落ちて、内臓機能全体が低下したり、内臓下垂が大きな要因。
血液検査で何も異常が見られなくても、内臓がきちんと働いていれば毎日排便があるのは、 あたりまえの事。(内臓の機能低下は病気ではないので検査数値には出ません)一般的な下剤の単純攻撃ではとりあえず排便があっても、その度に腸管は刺激を受けるので気持ちの良い排便にはなりません。
そのうえ腸管の弾力性が悪くなり、腸が伸びる原因にもなります。
その解決方法は‥‥
内臓機能を高め、排便させる力をパナパール+六君利気錠や温石錠で湧かせましょう。 
また腸をはじめ、胆のう、すい臓、胃などの内臓機能が改善されるまで十方便秘薬や麻子仁丸を1日1回服用して、排便力を助けます。

■ 便秘の3つのタイプ  ■

◆ 習慣性便秘
便意を催しても我慢する事を繰り返していると、便意を感じる機能が低下して、便秘になってしまいます。
このような便秘を習慣性便秘と言います。

◆ 弛緩性便秘
年齢とともに大腸の筋肉が弱くなってくると、直腸に便を送り出す力が弱くなってきます。
そうなると、大腸内に便が長く留まることになり、便から水分がどんどん吸収されて、排泄しにくくなってしまいます。
これが弛緩性便秘です。

◆ 痙攣性便秘
消化管をコントロールしている自律神経が、ストレスなどの原因で変調をきたし、腸が痙攣して起こるのが痙攣性便秘です。
便が腸内をスムーズに通過できないため、水分が吸収され過ぎて小石のようなコロコロした便になってしまいます。

■ ♪ 排便のメカニズムを知ろう ♪ ■

◆便はこうしてつくられる
食べた物は胃でかゆ状にされ、小腸を通過しながら蛋白質、脂肪、ビタミンなどが吸収されて、大腸に送られます。
大腸でさらに水分などが吸収され、残った食物繊維や腸内細菌、剥離した腸の粘膜細胞などから便が作られます。
作られた便は大腸のS字結腸のあたりに貯まり、その後強い蠕動運動で直腸に送り出され便となって排泄されます。

◆便を送り出す力(蠕動運動は胃・結腸反射で起こる)
朝食後にトイレに行きたくなる。ごく自然な事なのですが、ここに体の巧妙なしくみがあります。
空っぽの胃袋に食べ物が入って来ると、胃が活発に運動を始め、その刺激が直腸(結腸)に伝えられ、S字結腸のあたりに貯まっていた便が一気に直腸に送り出されます。これが胃直腸(結腸)反射です。
こうして便が直腸に運ばれ、ふだんは空っぽの直腸に便が貯まってくると、直腸内の圧力が上がりはじめます。
この圧力がある一定の圧力に達すると、さらにS字結腸に向って、もっと便を送れという司令が出され、同時にこの刺激が大脳にも伝えられて、便意が発生します。

◆きちんと排便するのに大切な事
直腸に一定の量の便が送りこまれること
小食傾向やダイエットなどで食事の量が少なければ、十分な量の便ができません。
そうなると、直腸 の圧力が上がりにくくなります。そのためスッキリとした排便ができにくくなります。

★直腸の壁で便意を感じること
トイレに行きたくなっても、あと少しと、我慢してしまうことがあります。するといつの間にか便意が無くなってしまいます。
これは、誰でも経験することですが、このように直腸内の圧力が上がって便意を感じても、これを我慢し続けるとその刺激に慣れてしまい、便意を伝える信号が脳に伝わらなくなってしまうからです。

■ 便秘解消のポイント  ■

◆朝食をきちんととる
胃結腸反射により、自然なリズムで便意を催しやすくなります。

◆朝食後の排便を習慣づける
前日の夜から空腹だった胃に朝食が入ってくると、胃も直腸も活発に活動を始めます。
すると、自然に便意も発生します。このリズムを習慣づける事が大切です。

◆運動をする
運動をすると、大腸内の便が動き、それを きっかけに大腸の動きが活発になります。
おなかに影響するような運動に心がけましょう。

 

痔とは

 

痔は 日本人の3人に1人が持っていると言われる人間特有の病気です。
痔核(イボ痔)・キレ痔(裂肛)・痔ろうの3つに大別され、最も多いのが、痔核(イボ痔)で、痔全体の約半数を占めます。
そしてキレ痔(裂肛)、痔ろうの順となるのですが、これらの症状を併せ持っている人もいます。

◆痔は何故起こる?
人間は2本足で歩くため肛門部が心臓より低くなり、そのため4つ足の動物に比べて骨盤周辺の静脈の血流が悪くなり、うっ血が起こりやすくなります。こうして痔核は肛門周辺の静脈のうっ血が原因で起こります。

◆便秘と痔の意外な関係
女性に多い便秘ですが、実は痔と意外な関係があるのをご存知ですか。
3日以上排便がなかったり、硬くて量が少なく残便感があったりする状態を便秘といいます。
この状態で、無理して排便しようとすると、肛門の内側が切れてしまい、いわゆる切れ痔の現象を引き起こすことがあります。
また、長時間強くいきむと、肛門が鬱血して、いぼ痔になりやすくなります。

◆痔になった時どうすればよいか
一般的にお医者様で処方されるのは炎症を鎮めて楽にしてくれるお薬です。
確かに痛みはおさまりますが、実は一時的な症状を抑えているだけにすぎません。
手術をしても養生が悪いと、再発する場合もあります。
これが「痔は手術をしても治らない」と言われる由縁でもあります。

◆どう対処するのが良いか
最も良いのは、快便に気をつけることと胃腸を元気にすることです。
漢方では「後天の気は脾胃にあり」と言います。母親の胎内から生まれ出たあとは、栄養などをすべて自分の胃腸から取り込むので、胃腸の働きの善し悪しがその人の抵抗力・体力などに大きく影響する、という言葉です。
適度な運動や、入浴などで血行をよくするなど様々な方法がありますが、そこに漢方を加えるとさらに効果的になります。
まずはどんな症状が出ているかを判断する必要があるので、お気軽にご相談くださいませ。

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